
【現場を支える一冊】救急救命士フォーラムをつなぐ、プログラム冊子づくりの舞台裏
毎年一度、全国から集う救急救命士の皆様。横浜・大阪・埼玉と開催地を変えながら行われている「救急救命士フォーラム」は、現場の課題や最新情報を共有し、職域を超えた連携と自律的な専門職の成熟をめざす貴重な場です。
このフォーラムの運営を支える、ある意味“縁の下の力持ち”とも言えるのが、当日の会場で配布されるプログラム冊子。参加者の手元でスムーズに情報を確認できるこの冊子には、当日のタイムスケジュールから講演内容、広告協賛情報までが詰まっており、まさにフォーラムの“案内役”です。
■ 課題:変動の多い原稿とタイトなスケジュール
今回、当社にご相談いただいたのは、「限られた時間と予算の中で、内容に柔軟に対応しながらもクオリティを保ちたい」というご要望でした。
プログラムの構成や講演内容、広告協賛ページのデータなど、確定するタイミングがギリギリになることも多く、制作スケジュールの読みづらさは避けられません。さらに、制作予算もあらかじめ定められているため、「無理のない形で、見やすく、かつ印象に残る冊子にしたい」という難しいバランスが求められました。
■ 解決:進行の柔軟対応とコスト調整の工夫
芳武印刷では、まず制作進行を柔軟に管理する体制を整え、ページごとの原稿確定状況に応じて段階的に制作を進める方法をご提案。広告データなどが遅れて届く場合にも、スケジュール全体を遅らせることなく対応できるよう、組版作業を細かく分割して対応しました。
また、予算面の工夫として、カラーページを表紙台のみに絞り、本文はモノクロ印刷とすることでコストを大幅に抑制。視認性やページの印象を損なうことなく、全体のデザインバランスを保ちました。
■ 結果:納期・品質・コストの三立に成功
最終的には、内容に応じた柔軟な制作対応により、予定通りの納品と予算内での冊子完成を実現。
この冊子が、全国の救急救命士の皆様の学びと交流を支える一助となっていれば、私たちにとっても大きな喜びです。
■ 今後に向けて
フォーラムは今後も継続して開催予定とのこと。芳武印刷では、こうした公共性の高いイベントや医療・教育関連の冊子制作にも、今後さらに力を入れて対応していきます。
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