
1.印刷物やパッケージの表現にこだわっていますか
デジタル技術の進化が目覚ましく、AIの台頭で便利になった反面、情報があふれて本当に必要なものを選択することが難しくなってきました。
また消費者の消費行動は
「モノ消費」(モノの機能的価値を消費し、持つことに価値や豊かさを見出す消費行動)から、
「コト消費」(商品やサービスを通じて得られる体験価値)
に変化したと伝えられていますが、別の視点で見ると、安くて大量生産で作られた画一的な商品から、自分が好きな色、形、素材、あるいは譲れないテイスト、といった人と違ったモノを求める
「こだわり消費」「すき消費」「プレミアム消費」という傾向が見られます。
また、今後消費の中心になる「Y世代」(ミレニアム世代ともいわれ1980~1990年代生まれ)、「Z世代」(1999年以降生まれ)はいずれも、インターネットの普及と共にデジタル機器で情報収集するデジタルネイティブといわれ、高付加価値に注目、モノを持たないミニマル主義で、価格は高くても価値ある商品、満足できる商品を求める傾向があります。ブランド品よりも自分に必要なもの、好きなものに価値を見出し、関心を持っています。
このようなことから、商品のパッケージやカタログもパーソナライズされた、訴求力が高いこだわりのブランディング意識が必要です。
数ある情報の中から選ばれるには、洗練された色や素材にこだわったデザインで訴求する必要があります。ユーザーの目を引き、プレミアム感やインパクトを伝えることが斬新な感動体験として記憶に残り、手に取りたくなります。
ユーザーの関心を高めるためのポイントとして、今回は印刷の色についてご紹介します。
印刷の色は大きく分けて、通常の「カラー印刷」と「特色印刷」で表現されます。
通常のカラー印刷はC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色(CMYK)のインクを使って表現しています。
何百万という各色の小さな点を重ねて印刷することで色がブレンドされ、さまざまな色を表現します。これはプロセスカラーともいわれていて、既製のカラーをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
このプロセスカラーを使用した印刷を「プロセスカラー印刷」といいます。
「プロセスカラー印刷」は4色でさまざまなカラーを表現できますが、表現できる色には限りがあります。
例えば、パールや金、銀、鮮やかなパステル色、蛍光色などは「プロセスカラー印刷」では表現できません。では、「プロセスカラー印刷」で作ることができない色味を表現したい場合はどうするのかですが、
「プロセスカラー印刷」で表現不可能な場合は「特色印刷」といった「特別に調合した色」、特別に練った「特練色」を使うことで美しいカラーで表現ができます。「特色印刷」はスポットカラーともいわれています。
高付加価値の商品を表現するパッケージやカタログ・パンフレットは、一部をこの「特色印刷」で表現することで、洗練された美しいカラー、インパクトがあり目を引くコンテンツ、思わず手に取りたくなるこだわりのある印刷物に仕上げることができます。
2.理想の色を生み出す「特色印刷」はオーダーメイド
一般的な「プロセスカラー印刷」では、時には色味が安定せずに、色によってはくすんだ印象になるデメリットもあるため、服飾、和装、美術品のカタログ、パンフレットは、「プロセスカラー印刷」に加えて「特色印刷」で印刷されることも多くあります。
理想の色を生み出す「特色印刷」は色のオーダーメイドであり、商品にマッチしたカラー表現が可能です。
「特色印刷」のメリットは、「プロセスカラー印刷」に比べて鮮やかな色でくっきりとシャープに印刷されることです。特に薄い淡い色の場合はぼやけることもなくきれいに表現することが可能です。
ただ、「プロセスカラー印刷」は4色刷りで印刷料金は変わりませんが、「特色印刷」は1色1版が必要なため、色を多く使う場合にはコストが割高になるというデメリットもあります。
しかしながら、洗練されたイメージを伝えたい、忠実な色で表現したい、ユーザーの共感を得たい、他との差別化を意識したいなど、このような場合は、オリジナルカラーでオーダーメイドの「理想の色」をぜひ追及してください。
3.こだわりが伝えるインパクトとメリット
「プロセスカラー印刷」と「特色印刷」では、どんな時にどう選べばいいのかをお伝えします。
たとえば写真やイラストなど色数が多い場合は、「プロセスカラー印刷」が適しています。
「プロセスカラー印刷」は、ドットの組み合わせでさまざまな色の表現ができるため、写真など繊細な画像の忠実な表現に適しています。
また同じCMYKのインクを使用し続けるので、大量な印刷の場合はコストを抑えることができます。
「プロセスカラー印刷」は、イラストや写真などの画像を美しく再現できるため、ラベルやシールにも使用されています。
ただ、雑誌の表紙や写真集など、人の肌色が重要なポイントになる場合は、明るく透明感のあるきれいな肌色を表現するために、4色カラー印刷に加えてピンク色の特色を使った印刷がおすすめです。
インパクトのある鮮やかなロゴを表現したり、こだわりのテーマカラーで表現したりするなど、特定の色を際立せて表現したい場合は「特色印刷」の方が適しています。
また、タイトル文字やロゴなどに、蛍光色や金・銀などのメタリックカラーを使って華やかさを出したい場合にも「特色印刷」をおすすめします。
金・銀の印刷では、箔押しが使われることもありますが、繊細なデザインでは箔押しよりも「特色印刷」が適しています。
「プロセスカラー印刷」でも「特色印刷」でも重要なポイントは、使用する用紙によって色味が変わることです。ベースとなる用紙のカラーによってインクの発色が変わってきますので、仕上がりがお客様のイメージに沿うように、芳武印刷では細かいアドバイスをご提案しております。
4.熟練した職人技と経験豊富な経験値でこだわりをサポートします
このように「特色印刷」は、こだわりの色を表現できるというメリットがありますが、対応できる会社が少ないのが現状です。色の調合は、ある種職人技で、調合にセンスと技術が求められることが要因です。
またインキメーカーでの調合だと調合に時間を要することもありますが、芳武印刷では経験豊富な専門の技術者により、自社内でインキを調合しておりますので、インキメーカー DICやPANTONEのカラーチップにはない色の表現もできます。 スピーディにこだわりの特色カラーを再現することが可能です。
弊社では、理想のポスター・パンフレット・パッケージなどを再現するために、色だけではなく、素材や形、加工などを経験豊富なスタッフが納得いくまでサポートいたします。
芳武印刷の「特色印刷メソッド」
・厳しい要求基準の特色印刷を日々実施。
・使用する紙質や加工を考慮してインキを調合。
・数値によるデータ管理、現物色見本管理でリピート時にも安定の色味。
・金、銀、蛍光などの特色で、他にはない販促物をご提案。
・1色や2色の特色印刷で、コストを抑えた印刷物のご提案。
・特色データ作成やデザイン制作にも対応可能。
お客様の以下のお悩みを解決いたします。
・リピート印刷の色目が毎回違う。
・会社のシンボルマークの色が名刺と封筒で違う。
・特色印刷を頼むとすごく時間がかかる。
・コストを抑えてインパクトあるチラシを作りたい。
・高級感のあるパッケージを作りたい。
・にごりのない鮮やかな色で表現したい。
・金・銀・蛍光色を使用して表現したい。
金色(銀色)の特色印刷については、こちらをご覧ください
芳武印刷では熟練した職人技と経験豊富な実績でこだわりをサポートいたしますので、ご要望などお気軽にお問い合わせください。
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特色印刷については、こちらをご覧ください